旅の玄関口、そして多くの人々が行き交うターミナル駅として知られる東京駅。しかし今回は、いつものように目的地へ向かう途中や、旅の終わりを迎える場所としてではなく、この東京駅とその周辺、洗練された街並みが広がる丸の内エリアをゆっくりと散策し、最終目的地として以前から気になっていた「常陸野ブルーイング 丸の内店」を目指す、ちょっと贅沢な寄り道を楽しんできました。
まずは、丸の内テラス周辺から散策をスタート。丸の内テラスは、開放的なテラス席を備えたおしゃれなレストランやカフェが軒を連ね、歩いているだけでも心が躍るような、まさに「ぶらぶら」するには最適なスポットです。都会の喧騒の中にありながら、どこかゆったりとした時間が流れているような、そんな心地よさを感じさせてくれます。



この日は偶然にも、東京都内の各所で街角オーケストラが開催されるという特別な日でした。丸の内エリアの各所でも、本格的なオーケストラの演奏や、格式高いクラシック音楽のフェスティバルが行われており、普段の賑やかなオフィス街の雰囲気とは一変、まるでヨーロッパの街角にいるかのような、知的でアカデミックな空気に包まれていました。美しい音色に足を止め、しばし耳を傾ける時間は、慌ただしい日常を忘れさせてくれる、貴重なひとときとなりました。。

心地よい音楽と洗練された街並みを堪能した後は、いよいよお目当てのクラフトビールを求めて東京駅方面へ。丸の内テラスから東京駅までは徒歩圏内。歩きながら、周辺に立ち並ぶ近代的なオフィスビルの数々に目を奪われます。近年、東京駅周辺も再開発が進み、スタイリッシュな新しいビルが次々と誕生していますよね。特に、新丸ビルの7階テラスから眺める東京駅の景色は圧巻です。赤レンガ造りの歴史的な駅舎と、高層ビル群のコントラストが美しく、しばし時間を忘れて見入ってしまいました。


そして、いよいよ「常陸野ブルーイング 丸の内店」へ向かいます。東京駅の丸の内北口の地下通路を抜け、賑やかな八重洲口方面へと歩を進めると、お目当ての看板が見えてきました。お店は、多くの人々が行き交うエキナカ商業施設「グランスタ東京」の一角にあり、一見するとおしゃれなカフェのような佇まい。しかし、その奥には本格的なバーカウンターが広がっているのです。通路に面したオープンな造りで、ふらりと立ち寄りやすい、 welcoming な雰囲気が魅力です。


早速、ビールとおつまみを注文。メニューを開くと、定番の味わいから、季節限定の珍しいものまで、常時10種類以上の個性豊かなクラフトビールがラインナップされています。さすが、茨城県に醸造所を持つ「常陸野ネストビール」の直営店だけあり、その品揃えの豊富さに期待が高まります。
この日選んだのは、定番人気の「ペールエール」と、ひときわ目を引く「だいだいエール」。「ペールエール」は、バランスの取れたホップの香りと麦の旨みが心地よく、さすがのクオリティ。しかし、特筆すべきは「だいだいエール」でした。口に含んだ瞬間に広がる、爽やかな柑橘の香りと、橙由来のほのかな苦味が絶妙に調和。そこに、ホップの心地よい苦味が加わり、何とも言えない奥深い味わいを醸し出しています。まさに、一口飲んだ瞬間に心を奪われる、そんな絶品ビールでした。

ビールと共に楽しむおつまみも、定番のものが豊富に揃っており、どれもビールとの相性を考え抜かれているようです。新丸ビルで少し食事を取ってきてしまったため、今回は定番のフライドポテトをいただきました。添えられた3種類のディップソース(ケチャップ、マヨネーズ、そしてハーブの効いた特製ソース)もそれぞれ個性的で、最後まで飽きさせません。カリッと揚がったポテトと、個性豊かなクラフトビールの組み合わせは、まさに至福のひとときでした。

東京駅や丸の内近辺は、銀座や新宿のような喧騒とは異なり、人通りも比較的穏やかで、道幅も広く、ゆったりとした時間を過ごせる「ぶらぶら」エリアだと改めて感じました。旅の途中に立ち寄るだけでなく、あえて目的地として東京駅と丸の内を訪れ、歴史とモダンが融合した街並みを散策し、そして最後に美味しいクラフトビールで喉を潤す。そんな過ごし方も、きっと素敵な思い出になるはずです。皆さんもぜひ、東京駅と丸の内の新たな魅力を発見する旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

